ニューロリハビリテーションとは

ニューロリハビリテーション って何?


「ニューロ」=「神経の」

神経病症例のリハビリテーションです。


対象が神経症例であることに加え、神経科学の知見に基づいて実践するリハビリテーションです。


損なわれた神経の機能回復は独特です。

この過程を理解して、効果的なリハビリプログラムを作成していきます。

ニューロリハビリテーション って必要なの?


神経の機能回復には、リハビリテーションが効果的です。


治療に加え、適切なリハビリ介入を追加することにより、機能回復する確率や回復までの期間が向上します。

リハビリテーションは、長期(数ヶ月〜1年)に渡ることもあります。

神経系の機能回復には、ニューロリハビリテーションが必要です。

どんな症例が適応なの?

ほとんどの神経疾患がリハビリテーションの適応となります。


 脊髄疾患

   椎間板ヘルニア( 胸腰部、頚部 )

   環軸椎不安定症 

   外傷による脊髄損傷

   脊髄梗塞 など

 頭蓋内疾患

   水頭症

   加齢性脳萎縮 ( 認知機能不全症候群 )

   脳腫瘍・脳梗塞や脳出血 のサポート

   

最も多く紹介いただいているのは、椎間板ヘルニアを中心とした脊髄疾患です。

ミニチュアダックスフンドの急性の椎間板ヘルニアがよく知られていますが、近年ではトイプードルやフレンチブルドッグの症例が増加してきています。

また、「年をとったのかな?」と勘違いしてしまうような、ゆっくりと進行する多発性の椎間板ヘルニアの症例も増加しています。ミニチュアピンシャー、チワワ、パピヨンなどで多く認められ、長期のリハビリテーションが必要となるケースが多く見られます。

椎間板疾患のみでなく、ミニチュアシュナウザーで多い脊髄梗塞や、脊髄腫瘍摘出後などにもリハビリテーションは大きな役割を果たします。

脊髄疾患に限らず、脳腫瘍、脳出血・脳梗塞、加齢性脳萎縮の症例にも、機能回復や日常生活のサポートを目的にリハビリテーション介入を実施します。

十分な診断・評価のもとにその子に合ったリハビリメニューを実施


現時点の神経学的状況を的確に判断しリハビリを実施します。


効率的なリハビリテーション実施には、疾患の診断や治療が適切になされていることが必要です。

その上で、現在の機能障害や残存機能の評価、機能回復の予測が初めて可能となります。

具体的には、神経学的検査や歩行分析、理学療法的な評価、筋電図検査などに基づいて行います。

また、個々の症例の性格や、どのようなリハビリ機器を許容してくれるのか(例えばトレッドミルを怖がる症例も少なからずおります)も大切な情報です。また、人のリハビリテーションと異なり、自ら率先してリハビリに協力してくれる症例は希ですので、どのような動機づけが可能なのかもとても重要です。食いしん坊な子であればトリーツを用いますし、お気に入りのおもちゃを使用する場合、ご家族にご協力いただく場合もございます。とても怖がりな症例の場合には、当施設では機能評価のみを実施し、リハビリテーションは自宅でご家族に実施いただく場合もあります。

獣医学的な情報とともに、ご家族と様々なことを話し合い、その子にあったリハビリメニューを実施します。

KyotoAR ニューロリハビリテーション科の特徴は?


獣医神経病専門の獣医師が、現在の神経学的状況を正確に評価した上で、効率的なリハビリプログラムを作成し、実践します。


また、理学療法的な視点を持ち、実践に活かしている点も大きな特徴です。

必要だと判断されれば、MRI検査や電気生理学的検査による再評価や、必要な治療を実施できることも大きな特徴です。

紹介病院であるという特徴から、かかりつけの獣医の先生をはじめ、多くの人が治療に参加します。当施設の担当獣医師を中心として、かかりつけの獣医の先生、当施設の神経病専門の動物看護師、そしてご家族が、共に情報共有しながら、チーム医療として一つの目標に向かって取り組んでいくことも特徴です。

様々なことを話し合いながら、失われた日常から、「新たな日常」を共に紡いでいきます。

セミナー・講演

セミナー・講演のご依頼をお受けすることができます。講演内容は獣医神経疾患に関連する内容やMRI検査に関連した内容など、その都度ご要望にお応えいたします。講演費用や講演内容などのご相談は、KyotoAR獣医神経病センターまでご遠慮なくご連絡ください。